書籍名:ムーン。天馬ヒカリ丸と呼ばれた馬

350円[税込]
変身ヒーロー物の草分けとなった『快傑ライオン丸』で、ライオン丸を乗せて駆ける天馬ヒカリ丸を演じた白馬が、この本の題名となった「ムーン」です。
ムーンとの出会いから、別れまで思い出話が沢山記された一冊です。
この書籍は、電子書籍版のみの販売です。
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ムーンとの出会い
ムーンと出会ったのは、昭和四十七(一九七二)年、私が二十五歳のときで、結婚する少し前のころです。タクシードライバーなどをやりながら、スタントの仕事に打ち込んでいたある日、兄から仕事の連絡がありました。
子供向け特撮ヒーロー物のテレビ映画『快傑ライオン丸』(ピー・プロダクション/フジテレビ)という作品で、兄が殺陣師をやることになり、馬の調教をしてくれと言うのです・・・

『快傑ライオン丸』
一月にムーンが来て、『快傑ライオン丸』の放映は四月に決まっていましたから、時間がありません。さっそく、ムーンの治療と調教を開始しました。ムーンと二人、起死回生の戦いが始まったのです。鞍を置いてムーンの背に乗ると、彼は少しよろけました。「これは、いけない」と思い、すぐに降りて鞍を外し、無口という縄で作った簡易的な轡を着けて、引いて歩くことから始めました。同時に私自身の減量メニューも始めました 。・・・

映画『戦国自衛隊』での馬術指導
『戦国自衛隊』(1979年角川春樹事務所/監督:斎藤光正/主演:千葉真一)という映画で、私が馬術指導をやったときの話です。あの撮影は一カ月半から二カ月かかる撮影で、私としてはその期間、現場に対応できる人馬を調教するという立場でした。ところが、実際に行ってみると馬の調教もさることながら、まず人間のほうから調教しないといけない状況だったのです。
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この商品について
サイズ | 19107 KB |
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ページ数 | 本文127 頁 |
ISBN | 978-4-907577-03-2 |
ASIN | B013G4GUGY |